コンテンツ
「映像制作をしよう!」と決めた時、重要なのはコンセプト。
映像の制作フローが大きく変わるのはコンセプト次第。このポイントは、映像制作においてとても重要です。映像にコンセプトを設定することで、
・映像制作で行き詰まらない
・ターゲットにちゃんと響く
・アイデア出しが楽しくなる
などのメリットが多く存在します。
しかし、「どうやってコンセプトを設定するのか分からない…。」と感じた方も多いのではないでしょうか?
そんなあなたに、この記事では、
・映像制作におけるコンセプトの重要性
・映像制作におけるコンセプトの注意点
・コンセプトが明確な映像の事例
の3点について解説しています。
この記事を読むことで、映像制作における重要なコンセプト設定で迷うことがなくなります!
ぜひ、ご一読ください。
映像制作においてコンセプトが重要な理由を解説します。
◆そもそもコンセプトとは何なのか? 〜「コンセプト」を定義
「コンセプト」は、様々な言葉で説明できます。ですが、この記事では「終始一貫している方向性」と定義しましょう。
◆なぜコンセプトを設けるのか? 〜後でブレないために
「さて、映像を作るか!」思い切ってスタートしたのは良いけれど、「あれ、結局何をしたいんだっけ?」と制作が行き詰まる…これは、あるある話。「どういうフレーズを入れるべき?」「どういうトーンが良いんだっけ?」など多くのカベが現れます。このカベを壊せないのは、「終始一貫している方向性」…すなわちコンセプトが定まっていないから。具体例で示しましょう。
“今回作りたいのは、「ぬいぐるみ」を「20代男性」に売るためのPR映像。何も決めずに映像を作り始めめた。20代男性が出て「ぬいぐるみサイコー!」と叫び、ぬいぐるみがずらーっと並んだシーンを撮影して…「あれ、結局何をしたいんだっけ?」と迷いながらもいざ完成…”
こんな感じ。ですが、20代男性にとって、そもそも「ぬいぐるみサイコー!」っていう言葉は刺さるのでしょうか?「ぬいぐるみがずらーっと並ぶ光景」はターゲットにとって「素敵」でしょうか?お察しの通り、せっかく映像が完成しても、購入者の心に響かなければ意味がありません。残念ながら、これでは自信作のぬいぐるみでも、売り上げ向上は難しそうです。
ここでもしも「終始一貫している方向性」…すなわちコンセプトが定まっていないから。逆に言えば、方向性さえ分かっていればカベがあろうと突っ切れるワケですね。それでは、どうすればぬいぐるみ売り上げ向上につながるのか考えましょう。
◆コンセプトの設定の仕方 〜ワンフレーズに落とし込む
先程「例えば話」として話した「ぬいぐるみ売り上げ大作戦」。20代男性にぬいぐるみを売りたい…「目的」と「ターゲット」は明確でした。
この2つが明確でも、ざっくばらんに試行錯誤すると「あれ、結局何をしたいんだっけ?」と行き止まってしまうのです。さて、どうするか。「目的」「ターゲット」を、とっても簡単な一言まで落とし込むのです!
「ぬいぐるみを売りたい」という目的と、「20代男性」というターゲット。20代男性がぬいぐるみを買うのは「癒しを求めて」でしょうか。単なる気疲れなら、筋トレやカラオケで発散してしまうかも。ぬいぐるみに癒しを求めなきゃ仕方がない状況…。このような感じで20代男性がぬいぐるみを使うシーンを想像、いや「妄想」する。
「一歩も動けない程の疲れなら、ぬいぐるみに顔を埋めるのがおすすめ」
「筋トレにもカラオケにも使えませんが、癒しは得意です」
「買ったけど使わない。使わないけど捨てない」
…こんなフレーズが生まれます。これを量産して、イメージに近い言葉まで落とし込むのです。20代男性が買うシチュエーション。あるいは使った時の感想。ここは、「妄想」を楽しんでください。
上記のフレーズは必ずしも正解ではありませんが、今回は仮に「筋トレにもカラオケにも使えませんが、癒しは得意です」…これを使ってみます。
①カラオケボックスに入り込む筋肉質の男性。
②「前略、道の上より」などを歌っている。
③なぜかカワイイぬいぐるみを持っている。
④「ギャップがあるのがイイじゃない」「当方、癒しだけは得意です」コピー挿入。
⑤男たちの、イイ笑顔。終わり。
…ハイ。先に言っておきましょう。あくまで一例なので、必ずしもこの構成が正解ではありません(図らずしてクセの強すぎる物になってしまいましたしね)。ですが、「あれ、結局何をしたいんだっけ?」という問いは生まれにくいですよね。「筋トレにもカラオケにも使えませんが、癒しは得意です」という言葉に立ち返れば、「ぬいぐるみサイコー!」「ぬいぐるみがずらーっと並ぶ光景」がズレていると分かります。
・「ぬいぐるみサイコー!」…「使える場面は全然ないけど、なんか癒しがあるんだよな」という空気感だから「サイコー」は違う。
・「ぬいぐるみがずらーっと並ぶ光景」…筋トレやカラオケをメインで出して、「役に立たない」という位置付けでぬいぐるみを出したい。ちょこんといた方が雰囲気が伝わる。
最初にコンセプトを立てると、このように映像制作の方向性がブレにくいのです。
映像制作のコンセプト設定の重要性について、伝わったでしょうか?このコンセプト設定には、注意点があります。
◆「パクリ」にご注意
コンセプト設定の途中に行う「妄想」。これはみんなで楽しくワイワイとアイデア出しした方がイイです。しかし、この時必ず出るのが「あのCMみたいにさ」「映画のあのシーンっぽい感じでさ」という、「〇〇みたい」「〇〇っぽい」言葉。これは、アイデア出しの過程で出る分には全く問題ありませんが、コンセプトを「〇〇のCMっぽい、〇〇映像」なんて設定しまってはパクリ映像が完成してしまいます。参考にするのはオッケーですが、コンセプト丸パクリは厳禁。これは注意したいですね。
◆あやふやに終わらせない
「大体コンセプトができたからこれで映像制作を始めよう!」言ってしまいそうですよね。これも厳禁です。コンセプトは「終始一貫している方向性」ですから、それ自体がブレていてはダメなのです。納得できる言葉に落とし込めるまで、丁寧にコンセプトを設定しましょう。
「コンセプトがマッチした映像」は、どんな映像のことなのか分からない方もいらっしゃると思います。そんな方に向けて、ここでは具体的に3つの映像をご紹介します。
「ブックオフなのに本ねぇ~じゃん!」と言っていたら、本の在庫がなくなったというブックオフ。その状況を逆手に、面白おかしく作ったCMです。目的は「本を売ってほしい」という部分に。「ターゲット」は、想像するに「ブックオフなのに本ねぇ~じゃん!」のユーモアを理解しクスクス笑う層。そして、中古品に関心がある層=not高級志向…このようなイメージでしょうか。
「JTグループ」の「想うた」シリーズ。「JTグループ」と聞いてパッと思い付くのは「たばこ」ですよね。ですが、実は「医薬」「スポーツ」といった分野での事業もあるんです。想像するに、「たばこユーザー以外の人々にとっても、JTグループが近い存在として感じられるように」という「目的」「ターゲット」設定でしょうか。メッセージをそれを踏まえて全体のコピーは「ひとのときを想う」。この映像においては、このコピーがコンセプトであるとも言えるでしょうか。
中高生をターゲットに、「水分補給のため」「熱の時に飲む」というイメージを刷新したポカリスエットのCM。「潜在能力を引き出せ。」「自分は、きっと想像以上だ。」などの若者の視点から前に突き進むイメージのコピーライティングと、心奮うダンスでリブランディングを図った事例です。
今回は、【映像を作るなら、「コンセプト」にこだわるべき】についてご紹介しました。あなたも映像制作してみませんか?”WORKAHOLIC”では、商品紹介映像の制作を得意としており、企業VPも制作可能です。フルリモートで制作することも可能なので、低価格で映像を制作することができます。東京・大阪だけでなく全国で映像制作を行うことができますので、お気軽にご連絡ください。